いよいよラスト「ミラコザ」③ の面白い現象

ロックを愛する有名なファンが会場のみんなの分のこんな素敵なメッセージを準備してくれた!ありがとう!

2022年1月からスタートした「ミラクルシティコザ」

沖縄では4か月の上映となり、まもなく上映が終了。(シネマプラザ5/26まで)

那覇市と沖縄市で最後の舞台挨拶ということで、ラストの沖縄市はコザのシネマプラザに足を運んでみました!

と言っても、シネマプラザが入っているプラザハウスは徒歩5分のご近所さん。

ちなみにシネマプラザはスターシアーズ系で大通りの向こうライカムにも同じ系列のシネコンが入っており、ある年より急に映画館が増え我が家の文化度が非常にあがった。※もう一軒、バスで3駅 徒歩でも20分にはシアタードーナツというミニシアターもある。

シネマプラザは2019年11月に誕生し、48席×2部屋という私的にはとても良いミニマムサイズ。満員になって観たことはないので経営的には心配だが、なくなってほしくないので時々足を運ぶ(何しろ徒歩5分。買い物ついでとかウォーキングついでとか)かかる映像も那覇市のパレットと似ているか?大人向けのオシャレなセレクトが映像が多く確実にこだわりのある大人向け。

シアターまでの短いアプローチ
映画の世界へ連れて行ってくれる!

満席になることは予想されたので午前中にチケット購入。数時間出かけ16:10上映分を観覧。終了後、平 監督、紫のジョージ紫さん、マーミー約の大城優紀さん、辺士名役の神崎さんが登場。ここで結構長く?、30分ほど話してくれていたのではないでしょうか。

自分はこれで4回目。4回観ていると次はあのシーンとか、見落としている風景など安心して見たり確認できたり、それでもずいぶんカットしたそうなので、少し疑問が残る場所もないとは言えないのも事実。

沖縄のエンタメが沖縄の中だけでウケる作りをする傾向が特に芝居にはあるのが実は気になっており、そこはヤマト出身の自分としては冷静に(沖縄の中だけでなら…)と突っ込む場合もあるのだが、100歩引いて…ひいき目かもしれないが、この「ミラコザ」については、 フィクション半分、と思って観ており、再現を試みているわけではないと思うので、時代背景を意識しながらモチーフに、令和とトリップするのがなんとも面白い!監督いわくSFだそう。(そうですね!)

全部を詳しく書くことはしないが、ジョージ紫さんがいることで 1970年代からの様子がリアルに話され、ロックな彼の口から、てるりん、喜納昌吉、ジョニー宜野湾の話題が出てくるのも非常に興味深く印象的だった。

個人的にはやっぱり好きなシーンが、マーミーがハルに元気づけようとスカートあげてパンツ見せたり(ここは監督からの種明かしがあった!)、パンパン(娼婦)時代の自分が自分を見つめるシーン。本人に好きなシーンと言うことができた。

他での上映での様子を伺うと映画祭でのハワイでの様子を話してくれたのも裏話としては興味深いものだった。

個人的にインド歌を習っていて、辺士名役の神崎さんがインド歌と絡んでいるそうなので、少しお話が出来たことも良かった。

タイトルの面白い現象について

実は映画好き、音楽好き(特にオキナワンロックを崇める若者たち)の知人たちの評価がなかなか手厳しい。でもそれって時代を再現することが目的ではないし、そういう具体論で観てしまうと「違う!」となってしまうってことなのでは?と感じている。

いつかカットテイク分も解説付きで、たぶんシアタードーナツあたりでスペシャル・ノーカット版ミラコザナイトなんてやってくれるんじゃないか?と期待している。とても若い平 監督。このミラコザが彼の人生の中でとても大きな意味を持つ作品であることは間違いない。ハワイでの感想で「邦画じゃないみたい」という感想は的を得ている。時代時代で異なるが「邦画らしさ」に決してカテゴライズされない映画だったと思うし、何しろコザで活躍した先人たちをリスペクトしつつ、復帰50年という沖縄の節目にとてもマッチした作品だったと思う。

上映&登壇後、撮影タイム。ジョージ紫さんと撮ってもらったのだが、たるけんおじぃこと垂水健吾氏がいらして(知り合いです)「撮ってあげるよ~」と、プロのカメラマンにスマホを渡してしまうという…。いつもなぜかプラザハウスでお会いするたるけんさん。お元気そうでした。

ハル役の桐谷健太さん

「今のオレががんばんないと、未来のオレががんばれないんっすよ!

未来のオレががんばんないと、今のオレががんばれないんっすよ!」

台詞や歌詞を覚えられない私が7ヘブン(実在・紫のライブハウス)で ハル役の桐谷健太さん がこう語るシーン、これが聞きたくて集中して観た。

銀幕で観るのが一番おススメですが、上映が終了してもどこかで観る機会があったら絶対観てほしい 青い海も美味しい沖縄料理も出てこない。沖縄ロックが生まれたコザをリスペクトしたコザの映画です。

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